何者かによって地獄の門が開かれた。

地獄の門は協会の管理下にあり、普段固く閉ざされている。悪霊を地獄に投獄する際に、開閉を行なっている。その際に若干の悪霊が逃げ出す事もしばしばあるらしい。

だが、その日は地獄の門が開けっぱなしの状態で放置されていたという。見張りをしていた協会の霊媒師達は、見るも無残に、門の周辺に倒れていた。

門からは大量の悪霊が逃げ出し、人間界へと侵入していく。

悪霊大戦勃発である。

その悪霊達が侵入してくる穴の近くに居合わせたのはMETEORとCHIN-HURTZであった。

HOOK

押し寄せる悪霊!
次々しばくぞ!
ウジャウジャいるぞ!
キリがねえがやるぞ!×2

もう大丈夫だ!俺らいた。
運が良かったなお前達!
お払いするぜ。払!払!
飛んでけ悪霊!払!払!×2

CHIN-HURTZは、前回の戦いで悪霊を「憑依」し、覚醒した。

悪霊が次々に襲いかかるが、まったく動じる事もなく、むしろこの力を存分に使える事に、喜びさえ感じていた。

CHIN-HURTZ「よっしゃ!師匠!蹴散らしましょう!」

METEOR「チンハーツやけに楽しそうだな?」

CHIN-HURTZ「自分、ちょっとコツ掴んじゃったかもしれないです!なんか悪霊全然怖くないです。」

METEOR「よし!じゃあやるか!」

CHIN-HURTZ「悪霊憑依!」

「!?」

雷が鳴り響く!CHIN-HURTZはみるみる姿形を変え、人間とは思えない体系に変化した。

悪霊-HURTZ「ガッーーーーはっはっはっは!!!、ワシはチンハーツと契約した悪霊じゃい!かかって来い!!!雑魚共!!!ヘルザファイヤー!!!!」

ゴゴゴゴゴ!!!

以前、会長に伝授されたヘルザファイヤとは桁違いの威力である。それに加え雷属性も付与されている。

目の前の悪霊、数にして50匹くらいだろうか。。。丸焦げである。その焦げた悪霊を掃除機のように吸い込んで食べてしまった。

悪霊-HURTZ「ペッ!!こんな小物じゃまずくてたまらん!」

押し寄せる悪霊を次々に食べまくっていく。

悪霊-HURTZ「人間共よ!ワシの後ろに隠れるといい!ガーーーっはっはっはっは!!!ヘルザファイヤーー!!!」

ゴゴゴゴゴ!!

そう!今まで悪霊に乗っ取られていたCHIN-HURTZとは違い、理性もあり人間達を守りながら戦っている。憑依は、悪霊をコントロールし、自在に出し入れもでき、戻りたい時に戻る事も可能である。

CHIN-HURTZ「ふぅ。ちょっと休憩!」

METEOR「チンハーツ!それ禁術だよ!」

CHIN-HURTZ「え!?そうなんですか!!使っちゃダメすか?」

METEOR「俺も禁術ばっかだから別にいいけど!俺たち完全に協会に狙われるなー。まあいっか!じゃあ俺も禁術使いまくるわ!この数うざいし!」

METEORは、怪しい光線を出したり、悪霊の尻尾を掴みブンブン振り回して投げたり、数珠を握った拳には、今まで食ってきた悪霊の顔が浮かび上がって見えた。

そして、謎のパワーストーンを取り出し、これまた悪霊を吸い込んでいく。

METEORいわく、このパワーストーンは冷蔵庫のようなもので、悪霊を保存しておく事ができるらしい。好きな時に悪霊を食べられるようにストックしておく弁当箱のようなものみたいだ!

CHIN-HURTZ「師匠!すげー!俺も頑張ろ。憑依!!!」

METEORとCHIN-HURTZは、戦いに明け暮れた!この地獄の門から溢れ出でた悪霊をすべて倒すのに3日かかったという。。。

そして、この悪霊大戦によりMETEORとCHIN-HURTZは、霊力をすべて使い果たしてしまい、しばらくの間、その体に霊力が戻る事はなかった。。。。

「まるで禁術のバーゲンセールだな!笑」

 【悪霊退治PART.9】へ続く

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