2018年に行われた”ブギーマン除霊大作戦”では、日本国内に居る霊能者のほとんどに出動要請があったという。

これはその日、大除霊に呼ばれなかった4人の霊能者達の物語。

【HOOK】

来た!来た!ここに来た!
来る方に行かずここに来た!
俺らがいるから間違いねー!
ここに来たヤツらでかまそうぜ

ガイストクリーニングの社長からの直々の依頼で、御苑前の雑居ビルに集合したメテオ、チンハーツ、ダースレイダー、チカシー。

今日の仕事は、そのビルに出没する低級霊Xの掃除である。

段取りを組んでチャッチャと進めなければならない。

Xはブギーマンに比べたら格段に弱いが、とにかく数が多いのだ。

除霊は最上階から始まった。収納の中や冷蔵庫の下、物と物の隙間に潜むX達の微弱な霊力を感じ取り、テキパキと成敗していく4人であった。

チカシー「それにしても1匹2000円って安すぎやしませんかね?」

コウモリをバリバリ食べながらダースレイダーは言った。

ダースレイダー「まあ、この依頼は卵が狙いだからね。ちっこい悪霊2000円はおまけみたいなもんだ。」

メテオ「そうそう!美味いもんが食えれば、それでいい。」

メテオもとにかく悪霊食べまくっている。

憑依で変貌したチンハーツも食べまくっている。

チカシー「この人達、悪霊を食べ物としか見ていない(^◇^;)それじゃ倒しても報酬貰えないんじゃ。。。まあ自分は狩らせてもらいます。少しでも生活の足しにしますよ。」

ある程度、辺りの悪霊を食べ尽くした頃。。。

ダースレイダー「ふぅ、結構倒したんじゃないかな!ところでこの依頼主ってどこにいんの?」

チカシー「えー。。。っと!あれ?名前が消えてる!全部文字化けしてます!」

メテオ「なぬ!!!わからないって事!卵は?」

チカシー「いや、どこにいるんですかね〜?」

メテオ「うぉぉぉぉぉ!!!またハメられた!!もう行くぞ!こんな依頼知らん!帰るぞ!」

チカシー「え!?まだ少し残ってますが(^◇^;)」

メテオ「いや、帰る。行こ!チンハーツ帰るぞ!」

チンハーツは憑依を解いた。

「あれ?歯が一本ない!!?取れてるー!!」

この戦いでチンハーツが憑依して悪霊を食べまくっている最中に取れたのだろう。。。

チンハーツ「なんかいつも憑依を解くとなんか失ってるんだよなー。。。俺の歯知りません?」

メテオ「。。。」

ダースレイダー「。。。」

チカシー「。。。」

おしまい

 【悪霊退治PART.12】へ続く

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